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幼少の頃、テロに巻き込まれ兵隊として育てられた主人公。
実はとんでもなく高い戦闘能力を持つ主人公が国際テロ組織から逃れて一生懸命に平和な日常に溶け込もうとします。
平和とは?正義とは?人間の正しい生き方そのものを考えさせられるヒューマニズムも感じる壮大なテーマです。
主人公・島崎は懸命に『平和な日常』に溶け込もうとしますが、一体この先どうなるんだろう・・・。
平和の国の島崎へ
あらすじ
幼少期に国際テロ組織LELに拉致され、戦闘工作員となった男・島崎真悟。
30年の時を経て組織からの脱出に成功した彼は、故郷である日本に帰ってくる。
島崎は新天地で“平和”な暮らしを手にできるのか--。
戦場と日常の狭間で生きる男のアクション譚、開幕!
元エリート戦闘工作員
主人公・島崎は、幼少期に国際テロ組織に拉致され、徹底的に洗脳教育され、国際社会への破壊工作に利用されます。
この呪われた出自は、たまたま乗り合わせた飛行機でテロ組織のハイジャックの襲撃を受けたことから始まりました。
元エリート戦闘工作員だった主人公が数十年後に祖国の日本に帰国し、普通の生活に溶け込もうとする中で組織の追手から命を狙われるバトルアクション漫画です。
ザ・ファブルに似ているというレビューも見かけます。
確かに、普段は一般人として穏やかに過ごしているけど実はとんでもなく強い主人公というのは共通点ですね。
一方で、組織の追手から命を狙われているという状況はファブルよりも緊張感がある設定に感じました。
主人公の島崎は、子どもの頃にたまたま乗り合わせた飛行機がハイジャックされたことがきっかけで拉致されガチ兵になったので、その出自を想像するとこれまでどれほど過酷な人生を歩んできたのか・・・と心が痛みます。
身体に染みついた高い戦闘能力
緊張感から解放される日常シーン。
ホッと一息つきながら読み進めていたら、ふと島崎さんのオーラの無さに疑問を持ちました。
全然強そうに見えない風貌なんです。
あれ?どうしてあんなに強いのにこんなにもひょろひょろっとして見えるんだ?
メガネ、なで肩、猫背・・・な見た目でお世辞にもあんまり強そうに見えないんですよね。第1話ではチンピラ風の人に絡まれているし。
最初は一般人として日常に溶け込むための擬態なのかなと思っていたのですが、注意深く読んでいたら、とある事に気付きました。
なで肩なんじゃなくて首が太いんだ!
なるほど!
首の筋肉が発達しているから『なで肩』に見えるのか。
詳しくはないですけど、首が太いのは見せる筋肉ではなく戦うための筋肉なんですよね、プロレスとかボクサーとか。
そして『猫背』について、
あの体勢って、胴体の急所が狙いにくいそうですね。
心臓や内臓への攻撃が少なく、攻撃を受けるのは耐久力の高い背中が基本となるそうです。
実際、ナイフなど刃物を持った相手と対峙する体勢の一つが猫背だそうです。
2巻のマスターと銭湯に入るシーンで確認しましたが、島崎さんの背中には切り傷や火傷の痕、銃で撃たれたような傷も多数描かれています。
そして『メガネ』ですが、
島崎さんその生い立ちからか非常にポーカーフェイスなので、基本的には無機質な印象なのですが、心に強い動きがあった時に『眼』が描かれているように思います。
メガネは、冷徹な表情や日常を取り戻していく穏やかな表情の見せ方に一役買っていますね。
戦場復帰のカウントダウンが物悲しい
主人公の島崎は、平和な日常を取り戻したいと思って行動しているのですが、身に染み込んでいる暴力と向き合わなければならない展開が続きます。
トラブルを解決してスカッとするという単純な話ではないのがこの作品の面白いところ。
島崎さんの戦場復帰のカウントダウンを見て、ああやっぱり戦場に帰ってしまう運命なのか・・・と切なくなります。
もう目線は島崎さんの母親気分です。
あのカウントダウンがなければ、いつまでも平和な国で暮らす島崎さんを想像できるのに。。
島崎さんにとって悲惨な未来が待っているのではないかという予兆に苦しくなります。
バトルしなくていいから、穏やかな生活が一日でも長く続くことを願ってなりません。母親目線なんでスミマセン(笑)
見どころ
- 組織の追手から命を狙われている緊張感
- 日常シーンで祖国に馴染もうと懸命に努力する姿
- 最後の戦場復帰のカウントダウンで物悲しくなる