汗かきガチ勢あつまれーー!!
私は多汗症なので、汗にまつわるエピソードが豊富にあります
汗にまつわるエピソードが豊富にあるとはいえ、「汗かき」をテーマに話が盛り上がることなど普段の生活では、ほぼありません
それに加えて、多汗症や汗かきというのは、人から見ればそんなことくらいでと言われるかもしれませんが張本人からすると本当に恥ずかしくてコンプレックスを感じることです
私自身、長年にわたって多汗症、汗かきである自分を恥ずかしいと思い続け、汗をかくことから逃げる習慣がついています
物心ついた時から、多汗症、汗かきというコンプレックスで真剣に悩んでいたこともあり、もし仮に汗かきトークで盛り上がっていたとしても、今まで笑い話として人に披露したことはありませんでした
でも、30歳を過ぎ徐々に多汗症との付き合い方に慣れてきたのと、いつまでもクヨクヨ悩んでいても進歩はないと思い始め、いっそのこと、豊富な汗かきエピソードを笑いに変えたいと前向きに考えるようになりました
そこで、よほどの汗かきでないと共感してもらえないであろう汗かきガチ勢にしかわからないあるある体験をまとめました
エピソードを読んでもらうと私がマジもんの多汗症であることがわかると思います
もし、読んでくれているあなたが汗かきガチ勢なら多いに共感して笑ってください、そして汗かきをコンプレックスに感じているなら私よりはマシだと自信を持ってください
もし、読んでくれているあなたが汗かきガチ勢ではなくてエピソードに全く共感できないなら、世の中こんな汗かきの人もいるんだと笑ってください、そして、もし汗かきのガチ勢と遭遇したら風通しを良くして早く汗が引くように配慮をお願いします
それでは本題に入ります
お風呂入ってきたの?シャワー浴びてきたの?
私の場合は、顔と頭に異常な量の発汗があるので全力を出さずとも、もう一目で「あ、こいつ、汗スゴイな」と周囲に知らしめることが可能なんですが
今でこそ気丈に振舞っていますが、学生の頃はほんとに恥ずかしくて恥ずかしくて、汗をかき始めたら汗だくなのがバレないように、大人しくうつむいて過ごしていました
汗から逃げたいものの、学生には避けられないシーンも多々あり、その中でも苦手だったのが、体を動かすことでした
運動自体は嫌いではなかったけど、結局汗が付きまとうので、体を動かして体温を上げることは私にとっては避けるべき行為でした
とはいえ学生時代は大人のような要領の良さは持っていなかったので、チームでダンスとか、雨の日の体育館でグルグル走るとか、私にとってはトラウマ並みの授業が平気で行われます
大体そんなときは、
- 「汗をかくんじゃないか」という緊張
- 「当然、運動して体温が上がって生理的に汗をかき」汗を認識
- 「うわ!やっぱり汗かいてしまった!恥ずかしい!」とさらに緊張
という、連鎖反応で延々と汗をかいていました
汗ぐっしょりで、だいたいいつも髪の毛までしっかり濡れるくらいの汗をかいていましたので、びっしゃびしゃになった私を見たクラスメイトに「お風呂入ってきたの?」だとか「シャワー浴びてきたの?」とかをしょっちゅう言われていました
クラスメイトは私をからかう気なんてない、ただ純粋に「なんでそんなに濡れているのか」という疑問をぶつけてきていました
自分なりの推理をもとに「こんなに濡れるのはきっとお風呂に入った後に違いない」と到底あり得ない名探偵ぶりを発揮し、「お風呂入ってきたの?」だとか「シャワー浴びてきたの?」とかを聞いてきたんだと思います
私も素直だったので「お風呂じゃない、これは汗」と答えていましたが、だいたいの場合、「汗で濡れている」ことがわかると非常に驚かれて、しだいに距離を取られるようになりました
逆に「これは汗」と言って「汗スゴイな!」と笑い飛ばしてくれて、そのあと態度が変わらなかった子とだけ仲良くしていたので、私にとっては踏み絵的な問答でもありました
傘さしているのに髪の毛ずぶ濡れでいつも傘に穴空いてるキャラが定着
大学生のころは、体育の授業は選択せずに、汗をかきそうな場面を避けて生活していたので、汗かきというイメージを捨てられるかも!と心を踊らされていましたが、その夢は叶ったようで叶いませんでした
実は私、湿度にめっぽう弱いのです
締め切った体育館とか、雨で蒸し暑い日とか、ジメジメした鍾乳洞とか、とにかく湿度があるとどっと汗が湧いてきます
なので、ジメジメした雨の日なんかはほんとに憂鬱で、なぜなら、雨の日はみんなは涼しいと思っているのに、自分だけめっちゃ汗をかくからです
雨で湿度が最高潮の時にダラダラ汗をかきながら構内を移動していると、さすがに人とすれ違うと汗でびっしゃびしゃなのがバレると思ったので、屋外を通った方が人目に付かないと思い、傘をさしてあえての戦略的遠回りをしていました
私の目論見では、外の風にあたったら徐々に汗がひくだろうと思っていたのですが、外気に触れてもなかなか汗が引いてくれなくて、結局髪の毛までしっとりするという珍事件をひっそりを繰り返していたら、
仲間内の間で、「あいつ(私)の傘はいつも雨漏りしているから穴が開いている」という間抜けなキャラが定着していました
その時は、汗かき友達がいたので、汗かき友達にこの話を慰めて供養してもらおうと話したら、盛大に笑い飛ばしてくれました
革のベルトも革の財布も汗で変色するから色の渋さが段違い
たぶん、汗かきガチ勢でなければ買い物にもいちいち気を遣わずに自分の好きなものを好きなように買い物しているんだろうなと少し羨ましさを感じますが、
汗かきも多少の変色や劣化を恐れないで、革製品を持つこともあります
革製品は、使っていくうちに徐々に渋い色に変化するんですが、汗や水滴で一部に濡れるとシミになります
で、驚きはここからなんですけど
では、全体がシミになったらどうなると思いますか?
正解は、全部がシミの色になるので、結果的に最短納期で渋い色に変わります!!
友だちの何気ない「財布(ベルト)は使いこんだほうがいい色するね」という発言で、革製品は汗シミができても使い込んでるの一点突破でリカバリーできる!と10代後半で気付き、今でも皮財布、革製品が大好きです
ベルトなんかは汗シミの色むらが逆に個性になってますから、一点モノという感じで「よしワシが育ててやるぞよ」っていう感情になります
短時間でケータイが汗まみれになってべたつく
契約の時とかで、確認のために弊社のスタッフに電話で話してもらえませんか?とか言うことで、営業さんの電話を借りる時ないですか?
あれはできればスピーカーで話させてほしいですよね
「もしもしー」と電話で話そうとすると確実に汗で電話の画面を汚してしまうので、すごく気を使います
引っ越しの見積もりとか、保険の契約とかで、「お電話変わるのでスタッフの質問に答えてください」と電話を渡されるシチュエーションの時は、私は急に潔癖症を装って、あえて電話を耳から話して通話します
イメージでは、デスノートのエルみたいな感じで、UFOキャッチャーの先っぽみたいに指先でつまんでます(大変失礼ですが)
まあ、たっぷりの汗を付けないための汗かきガチ勢からの思いやりと配慮の結果ですので、有難く受け取ってください
就職先の条件は給料でも知名度でもなく「涼しい」こと
こんなこと、親には絶対に言えませんけど、私の就職先の条件は完全に「涼しいか」「涼しくないか」で見てました
例えば、「営業」「接客」は、絶対に汗をかく場面があると思ったので最も避けてました
結局私が選んだのは、生鮮食品の物流会社です
生鮮食品=低温で管理している=施設も冷やされていて涼しい=汗かかない!!!
実際には事務での採用だったのですが、現場応援とかがあっても涼しい(むしろ寒いくらいの)冷蔵庫内での作業だったのでほんとに快適でした
でも、これがきっかけで私は寒い環境に居すぎせいで、手足の末端冷え性になり、冷え性のくせに汗かきという矛盾を生きる羽目になりました
新陳代謝が良いんだねは100億回以上言われた
「汗かきの人って新陳代謝が良いっていうよね」っていうフォロー的なやつ、汗かきならもう100億回以上は言われている、汗っかき界のお決まりのセリフだと思うのですが、私はこれが大嫌いです
というのも、「新陳代謝がよくて助かったわ~」って思ったことあります?ないですよね
そもそも「新陳代謝がいい」ってことに魅力的な意味はないんですよ
「新陳代謝が良いから結果的に肌がきれい」とか「新陳代謝がいいから老けないね」とか結果が付いてきて意味があるんです
結果のない新陳代謝は「ただの代謝」なんです
新陳代謝で得るものと、汗かきの精神的ダメージで失うものが釣り合わないこの世界で、「新陳代謝」一点突破してくるのは不毛です
だからといって、「新陳代謝」以外に対抗できる言葉があるのかと言えば・・・ないですね
好きな芸能人とか憧れの人を例に挙げて、例えば「あのイチローもすごく汗かきらしいよ!お揃いだね!」というと多少良いかもしれません、たぶん
制汗スプレーとか涼しくなる系のグッズの効果を感じたことない
メンソールのスゥーーってするやつ沢山商品がありますよね
高校生の時からお小遣いで、制汗スプレーとか服が涼しくなる洗剤とか使ってますけど、あんまり効果を実感できていません
汗っかきにはこれおすすめっていう商品もありますけど、それは汗を止めるが目的ではなく、どちらかと言うと汗をかいてしまうのでデオドラントの対策が目的だったり、見た目が清潔になるように心がけたりという気持ちです
あと、私は肌着にはこだわりがあります
とにかく夏は大量に汗をかくので、汗をちゃんと吸うカバー力、快適に過ごせるような素材感を大切にしています
お尻も太ももも自分でも不思議なくらい汗をかくので、ペチコートも持ってます
何枚も履いて暑苦しいと思うかもしれませんが、逆です
ペチコートを履くという手間を怠って素足にズボンを履くと、ズボンのお尻から太ももに汗が染みます
お尻が濡れるというのは、場所が場所だけに、あれ?あの人おしっこ漏れてない?と思われそうで怖いので、対策は怠らないようにします
ペチコートを一枚挟んで暑いと思うかもしれませんが、ズボンのお尻部分が濡れるよりはマシという感じです
パイプ椅子に湯気が立つレベルの人は共感してくれると思います
肌着をちゃんとしておくと服もびちゃびちゃになることも避けられますし、もちろん避けられないこともあるけど、それでも対策しているから大丈夫だ心配ないという安心感でかなり救われます
というか、持論ですが、汗が噴き出す時の原因は、汗が止まらないとか、汗が出て恥ずかしいとかいう緊張によるものだと思うので
自分でできる対策をして、あとはどうにでもなれ!と開き直る方が逆に汗をかかずに過ごせることが多いです
最後に:汗を止めたいこそ、汗のことを忘れたほうが効果的
汗が止まらなくて焦っている時、頭の中は汗が止まらないことや恥ずかしさで支配されていると思います
でも、そういう緊張から汗が止まらない場面では、むしろ全てを受け入れてリラックスしてドーンと構える方が早く汗が引いてくれたりします
隠そうとコソコソしていると、いつまで経っても止まらない汗にイライラしてしまいますが、そんな時は深く深呼吸して、汗を出し切ろう!と思うことでスッと気持ちが落ち着きます
汗は拭けばいいし、においが気になるならデオドラントで抑制すればいいし、服が濡れたなら着替えればいいし、笑うやつは笑わせておけばいい
対策してないとパニックになるならしっかりと汗対策をして、あなたと汗との付き合い方を学んで、汗かきの自分を受け入れることができれば、怖いことが少なくなったり、苦手が克服できたりすると思います
汗に支配されず、これくらいのハンデがあった方がいいよねって思えるくらいの自信を持っていきましょう!