レディバグ&シャノワール

【ミラキュラス】アドリアンが体験した25,913回のループが壮絶すぎる

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とりとめもないのですが、はじめます!

今日のテーマは「アドリアンがデスペラーダで体験した25913回の壮絶体験」について、勝手に解釈して楽しみたいと思います。

それでは、よろしくお願いいたします

 

キーワード「25,913回」が示すものとは?

シーズン3「デスペラーダ」アドリアンの壮絶体験を語りたい

アドリアンの壮絶体験に触れる前に、まずはデスペラーダ回をおさらいしましょう

簡単にまとめると、

  • ルカといい雰囲気なマリネット・・・でもアドリアン&カガミを見ると動揺してしまう
  • スーパーヴィラン「デスペラーダ」に立ち向かうためにレディバグは新たなスーパーヒーローを誕生させる
  • 蛇(へび)のミラキュラスをアドリアンに託すことにしたが・・・

アドリアンが25,913回目の悪役に対してレディバグを助けることができなかったためにアスピクであることをあきらめた後、レディバグはルカにヘビのミラキュラスを託すことにしました。

ミラキュラスにサスが宿り、ヘビをテーマにしたスーパーヒーローである「ヴァイペリオン」になり、第3シーズン以降の「特に難しいミッション」でレディバグとキャットノワールを助けます。

「ヴァイペリオン」はヘビのミラキュラスの力でルカが変身したスーパーヒーローで、必殺技は「セカンドチャンス」、この力は特定の時間に戻り、何度でもやり直すことができる、いわゆるループもののパワーである。

ルカのヴァイペリオンいいっすね~~~

ルカのヒーローチーム加入がこの回の山場となっているのですが、ルカが加入する伏線の中でアドリアには非常に酷な役割が与えられています。このエピソードの中でアドリアンの身に一体何が起こったのか考察していきます。

 

名作「デスペラード」のオマージュ

映画「デスペラード」はアントニオ・バンデラスの出世作となったラテン・ガンアクションで、見どころとなるのがなんといってもアクションシーン。

肩に担いだギターケースからマシンガンをブッ放すなど、ロバート・ロドリゲス作品ならではの濃い演出が炸裂な有名な作品です。

今回の「デスペラーダ」は、この名作から敵の設定をオマージュしていることから、多くの人が「(楽器を使っているが)このスーパーヴィランの闘い方のベースはガンアクションだ」って敵キャラを瞬時に判断できたと思うので(それくらい元々の設定とキャラが良い)、敵のキャラを引き立てる時間を省略できる分、脚本的には、レディバグが新たなスーパーヒーローに誰を選ぶのか、そして「ヴァイペリオン」登場などの時間をたっぷり取れたのではないかなと思いました。

脚本の意図

  • 名作から敵の設定をオマージュしていることで「闘い方のベースはガンアクションだ」と敵キャラの設定も伝わりやすい
  • そのため敵のキャラを引き立てるストーリー展開を省略できる
  • レディバグが新たなスーパーヒーローに誰を選ぶのか
  • そして「ヴァイペリオン」登場など後半に情報を詰め込んでも消化不良にならない

 

実はアドリアンにものすごく負荷をかけている

このストーリーを始めてみた時、ルカのヒーローチーム加入でかなり盛り上がりましたね!いつかいつかと待っていましたが、ファンの方は筆者と同じく「ルカ!!」「ヴァイペリオン!!」って湧いたんんではないでしょうか?

このエピソードは、焦点はルカのヒーローチーム加入で、しかもセカンドチャンスというかなりヒーローチームに有利な能力で希望が描かれているんですけど、冷静になってみると、えらいこっちゃでした・・・ルカのヒーロー誕生の裏側でアドリアンの心が折れています。

冒頭のあらすじでも書いた通り、アドリアンが「25913回」もセカンドチャンスでループしているんですよね・・・

ストーリーあらすじ(再掲)

アドリアンが25,913回目の悪役に対してレディバグを助けることができなかったためにアスピクであることをあきらめた後、レディバグはルカにヘビのミラキュラスを託すことにしました。

 

25,913回もループさせるなんて前代未聞

ループものは、タイムトラベルを題材としたサブジャンルで、物語の中で登場人物が同じ期間を何度も繰り返すような設定を持つ作品のことを言い、日本のサブカルでは頻出する設定ではあるが、基本は「反復される時間から脱出」がストーリーの目的で、このエピソードのように自らの意思で25,000回以上も同じ時間を繰り返すというのは前代未聞ではないでしょうか!?

 

ループものの類型

  • 「主人公がループをネガティブに受け止め、苦難する姿を描く」
    主人公は理不尽な形で閉じた時間の中に取り残され、リセットされてしまう。先に進めないことに対する絶望や恐怖を味わう。
  • 「主人公がループをポジティブに受け止め、成長する姿を描く」
    主人公は与えられた無限の時間を長いモラトリアムとして受け止め、ループする時間の中で成功や失敗を繰り返したりしながら成長し、自己実現を成し遂げようとする。
  • 「主人公がループを特定の問題の解決に用いる」
    主人公はループの中で解決しなければならない具体的かつ単純な目標を抱えており、繰り返される状況の中でゲーム的な試行錯誤を繰り返したり、解決のための鍛錬を行ったりする。ループの元凶となっている根本的な問題が主人公によって解決されたり、自発的にループを引き起こしている登場人物が目的を達成したりすることで、ループが終了する。

今回のエピソードで、アドリアンが体験したループは自発的であるため、3番目の分類になります。

「デスペラーダ」では、まずレディバグがアドリアンにヘビのミラキュラスを託します。アドリアンは自分がシャノワールであることを隠してレディバグの期待に応えるべくアスピクとなります。しかし何度セカンドチャンスを使ってやり直ししてもスーパーヴィラに勝てません。遂に諦めてアドリアンの姿に戻り、レディバグにヘビのミラキュラスを返します。アドリアンの次にヘビのミラキュラスを与えられたルカはセカンドチャンスのパワーでレディバグとシャノワールを力強く助けます。

個人的にこのトリックを使う作品は、「繰り返される時間の中で問題を解決できない停滞感」からの「それを解決した時の爽快感」っていうのがカタリストとなって大・感・動!というのが定型だと思っています。

だからこそ、すごく印象的なのが、アスピク(アドリアン)の「上手くいきませんでした・・・」という「繰り返される時間の中で問題を解決できない停滞感」で溜め込んだ視聴者の鬱憤を、ヴァイペリオン(ルカ)のセカンドチャンスによって「それを解決した時の爽快感」に昇華させて、気持ちよさにつなげているところ。

アドリアンが溜め込んだ因果をルカが解決しているんです。

これはまさに、アドリアンのループを万策尽きて心を折っておいて、最終的にルカに世界を救わせるというアドリアンにとって鬼畜ストーリーに思いました。この救いのない感じ、どこかで既視感が。

 

これ、まどマギで予習したやつだ

2011年のテレビアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』で、時間操作の能力を得た魔法少女・暁美ほむらがある目的のためにループを繰り返します。テレビアニメの結末では、万策尽きて心を折られたほむらを、まどかが自己犠牲と引き替えにループで蓄積された力を用いて救済し、ほむらが紡いだループが終了します。

作中で描かれるのは最後の1回のループなんですが、種明かしのエピソードである第10話では状況を変えつつ繰り返されてきたループ途上の出来事とバッドエンドの数々を回想する過去編のエピソードが描かれているので結構ヘビーな内容です。少女たちには過酷なエピソードなのですが、ほむらが一人それを抱えている姿と、アドリアンが一人で抱えている姿が筆者の中でリンクしないわけなかったです。

多くのループものでは、ループからの脱出をもたらす奇跡は「恋愛要素」を持ち出しているのに対し、「スペラーダ」ではアドリアンが自ら「心折れて」手放すという行動を取りました。レディバグの信頼に応えたいアドリアンが自分ではダメだと思い知った過程を思うと、どれほどまでに自分自身に絶望したのだろうかと、胸が締め付けられます。その後になんとヒーローチーム新加入のルカがあっけなく解決してしまう…と。アドリアンのやるせなさを想像すると本当に苦しくなります。

エントロピ~~~~!!!!

 

アドリアンが過ごした数か月

25,913回の失敗。

期間にしてほぼ3ヶ月です。

それを覚えているのはアドリアンたった一人だけ。

考えられます?3か月の間一人で戦う辛さ。

この期間で、彼が見たり聞いたりするのは、敵の閃光銃の軌道、トランペットの音、レディバグが何度も何度も消える光景・・・

アドリアンは震えていなかっただろうか、泣いていなかっただろうか、呼吸できていたのだろうか・・・セカンドチャンスで5分前の時点に戻れるとはいえ、絶えずセカンドチャンスを発動していては、必要な休息もできなかったでしょう。今度もレディバグを救えなかった、次もレディバグを救えないかもしれない、セカンドチャンスを発動する度にそう絶望していたのではないかと思うのです。

アドリアンの心は「25,913回レディバグを失望させた」という悲しみ情けなさで一杯だったと思います。

普通に考えたら、25,913回なんて同じ時間を繰り返すことは異常です。極端すぎます。でも、それだけレディバグの信頼はアドリアンにとって守りたいものだったのだと思います。

 

なぜ25,913回という馬鹿げた回数なのか

筆者が思うに、25,913回なんて同じ時間を繰り返すことは異常です。極端すぎます。本来の頭の良いアドリアンの力が発揮できれば何回もデスペラーダに倒されるレディバグを助けることができたはず、でも出来なかった。それは何故でしょうか?理由があるとするならこのようなことかもしれません。

  • 女児に分かりやすく伝えるため
  • それほど異常が状態だったのかを伝えるため
  • 変身することで未完成になるアドリアンゆえの結果

など、など、

やはり、基本的には5~12歳の女の子向けのアニメのため、このループ数は単純にターゲット層の女の子たちが「それは多いな!頑張ったね!」とイメージしやすいようにあえて極端でデタラメな回数にしたのではと考えます。少女たちもいずれ大人になればわかる・・・たった一度でもツラい体験を何回も繰り返すなんて正気を保てないことを。

 

セカンドチャンスのメリットとデメリット

好きなだけ時を戻れるセカンドチャンス、でもそれは、一つの正解までの道のりに対して、残りの全ての絶望ルートを経験することになるかも知れないという地獄のパワーでもあります。

【メリット】

  • 5分前に戻っても記憶が残るため戦闘においては有利に働く。
  • 回数制限はない。(レディバグ発言)

【デメリット】

  • 正解ルート以外のループ中に起きた出来事はアスピク(アドリアン)しか知らない。他の人の記憶には残らない。
  • きっちり5分という時間制限がある。
  • 大事な人を失ったあとのタイミングだと、やりなおし出来ない。

数えればデメリットの方が多いですし、大切な人を失ったあとから精神状態を立て直して巻き返し、最善を尽くすとこなどは見ていて痛々しい限りです。仕方ないことなのですが、25,913回ものループを一人で頑張ったアドリアンをたくさん褒めてあげたいです。

 

まとめ:アドリアンの罪

セカンドチャンスは、バニックス(大人のアリックス)が使用するバロウと並んで、時間を操作できることが示されている2つ目のミラキュラスが登場しました。まさか、ループものがくるとは思わなかったですが、面白かったですね。アドリアンを思うと苦しいですが、最初にレディバグからヘビのミラキュラスを託された時に辞退しておくべきだったのかもしれません。「アドリアン」としてレディバグに認められたかった気持ちは理解できますが、真面目なアドリアンが救われないのは見ていて痛々しかったです。プラッグも悲しかっと思いますよ。

しかし、アドリアン、ひとつやってはいけない過ちを犯しました。それはミラキュラスホルダーとして最大のタブーでしたよね?

擁護したい気持ちはあるけど、決して正体を明かしてはなりません。何回目のループかは特定できませんが、ループ途中でアスピクの姿のままレディバグに「自分はシャノワールである」と明かしてしまったアドリアン。それは罪深きことです。正解のループ以外は、レディバグに記憶が残らないと知ったうえで正体を明かした時に、アドリアンの精神状態がいかに異常だったのかを思うと、かなり追い詰められていたことは想像に容易いです。

以上、アドリアンの壮絶なループ体験を自分なりの考えで書かせていただきました。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

アスピクとヴァイオリンのデザインの違いについても考察していますので他の記事も是非ご覧ください~!

  • この記事を書いた人

りのへよ

▶︎育児&趣味&仕事についてのブログ運営中▶︎情報収集が好きだけど忘れっぽい30代ワーママ▶︎5歳と0歳の5歳差育児中▶︎カネなし趣味なし友達なしのないない尽くし▶︎数字は苦手・・・でもポイ活&セール情報は大好き▶︎エンタメ好きなので作品レビュー記事多め※当ブログではアフィリエイト・Google AdSenseによる広告を掲載しています

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