天気が良くて外に散歩しに行ったら気持ちよさそうだな～って日あるでしょう？でも、外はいい天気で散歩日和なんだけど、イマイチ気分が乗り切らなくて、着替えるのも面倒だな･･･起き上がるのも面倒だな･･･って。結局そうこうしているうちに休みの日が終わっちゃって、日が暮れてから「ああ！今日一日何もしてねえ😭」って後悔なんかして。そんなこと結構あるのよね。私そんな日は読むことにしているの「野田ともうします。」
主人公・野田さんの尋常じゃない行動力を目の当たりにすると「そろそろ出掛けようかな･･･」って気分が変わることがあるし、もし気分が変わらなくて「出掛けるのめんどくせーや」ってずっと読みふけってしまったとしても私の代わりに野田さんが世の中を勝手に楽しんで代理で人生を謳歌してくれるから「時間の無駄遣いをした～」って後悔の気分にならないのよね。重くもなく、かといって軽くもなく。あっさりしているようで深みも感じるそんな不思議なマンガなのよ。次の休みの日、家事以外になんにもすることないなって人に是非手に取ってもらいたい作品だわ。
野田ともうします。は一人で読んで楽しめるマンがなの。フフッっと笑ったり、わかるわかるって相槌を打ちながらページをめくるのがいいのよ～。みんなで感想合戦とかしなくていいの。一人で楽しむのよ。市役所とか銀行とかで番号札もって待ってる時間あるじゃない？「次呼ばれるか？あ、まだか」とか考えながら、あんなちょこっとしたスキマ時間にこそ読みたいストーリーなのよ。それとか、初めての街でふらっと立ち寄った雰囲気の良い喫茶店でコーヒーを一杯飲んだ後、この後どーすっかなーって考えながらお気に入りの話を２～３話読みたいのよ。なんていうか、休日の１４時みたいな、普段忙しい人がちょっと一息休憩するときに、そっと一人で読んで欲しい。そんな素敵なマンガなの。
野田ともうします。全７巻完結
あらすじ
あぁ素晴らしき、地味女子ライフ！みんな野田（のだ）さんに夢中です！！（あなたもきっと好きになる……。）出身：群馬県、住んでいる場所：埼玉、趣味：読書、特技：石破大臣のモノマネ。好奇心が強くて意外と行動派――そんな地味女子大生・野田さんの素晴らしき地味愉快なEVERYDAY☆
「野田さん」が自分を全肯定する素直さをくれる
野田ともうします。を読んだら、不思議と「人間って悪くないよね」って言っちゃいそうな、なぜかホッとするような、でもってうっかり自分の殻を破ってしまいそうになるような作品です。人付き合いもネット付き合いもコミュニケーションって距離感難しくて、なんかしんどいって思うことが多い私は、野田さんを読むと少し元気が貰えるような気がします。
なので、頻繁に読み返したいという感じではなく、成長の節目に読みたいような作品なんです。目につくところには飾ってないけど、存在はしっかり覚えている。みたいな感覚で、なんもすることないな～って時にふと立ち戻るマンガです。
人間だれしも、スリリングとか謎解きみたいな刺激を求めたり、怖いもの見たさでパクチーを食べてみたりする時もあれば、いつもの風景のいつもの定番の代わり映えしない延長線上の生活けにホッとするような日もあるじゃないですか。今日はパジャマで過ごしたいな～みたいな。
そんな自ら選択した『極上の”暇”』にそっと寄り添ってくれるカスミ草みたいな、主張しないけど、見てて飽きない存在、野田さん。
野田さんは、どもまでいっても野田さんだし、誰にあっても、何をしていても野田さん。読んでる私がふわふわしてても野田さんはちゃんと野田さんをしている。
読んでいると、触発されてやる気が湧いたりすることもあれば、逆も然り、野田さんが野田さんしてるから大丈夫だと謎の安心感が湧いて何もしないをすることもある。それでもそんな自分を全肯定する素直さを得られるマンガです。
お気に入りの話をいくつか人生の教訓にしている
野田さんに教わることがおおいので、人生の教訓にしているところがあり、私が感銘を受けたのが、
「便器の中に楽しい物が入っている可能性は限りなくゼロに近い」（１巻その１５ フタを閉めないでください）
「30さいとなると決断しないといけませんねー オウムを飼うかどうかを」（２巻その４５ 最後のチャンスです）
「だって免許の更新センターって誕生日の近い者たちがだいしゅうごうするんですよ！？」（４巻その８８ 同じ星に生まれた者たち）
いつまで経っても忘れられない野田さんの言葉・視点の数々。ポメラニアンおばさんも名セリフ多数。
ブレない自分を持っている野田さん
野田さんという主人公の魅力は「ブレない自分のアイデンティティ」を持っているからだと思います。アイデンティティのブレなさが読んでいるこっちまで自信がつくような肯定感を与えてくれます。
野田さんのブレなさは、１巻その１３『野田さんの本当にあった怖い話』を読むのがおススメです。
今どきの大学生にしてはちょっと落ち着きすぎな感じもする野田さん。バイト先の制服の着こなしがツボだったわ。野田さんらしくないフリフリの制服を堂々と着こなしている野田さんの力強さ。野田さんのキャラクターはどの年代の女性でもフフッっと笑えるのではないかしら？
ギャグマンガなんだけど、考えさせられるお話もあって印象に残る読み切りが多いのよ。
私はちょっと肩の力を抜いて一息つきたい時にお気に入りの話を読むと、野田さんの行動力と周りの目を気にしないエネルギーでちょっとモチベーションが上がったりするわ。いずれにしても、とても前向きなお話なので、人生経験と思ってまずは１巻から「野田さんの生き様」読んでみて欲しいわ～。おススメのお話は、１巻その１３『野田さんの本当にあった怖い話』よ！
