4歳になって、突然・・・
「トマト食べたらベロがかゆい~~」と言い出した娘
トマト大好きでバクバク食べてたのに???!!!
4歳になるまでトマトを食べても「ベロがかゆい」なんて言ったことなかったので、突然の「トマト食べたらベロがかゆい~~」発言に初めはすごく怪しい、好き嫌いでも始まったかな?と思いましたが、本当に舌が痒くなったらしくベロを出して爪でガリガリとひっかいて舌が赤く腫れていたので、これは只事ではなさそうだと感じ、ヒアリングを続けてみました。
トマトを食べると舌が痒くなるという娘からの突然の告白
私:トマト食べたらベロが痒くなるの?
娘:うん
私:トマト食べた時だけ?
娘:保育園でも痒くなった
私:保育園でトマトを食べてベロが痒くなったのは4歳になってから?
娘:3歳の時から痒かった
私:(・・・マジで???!!!)
娘が言うには、保育園でも給食で出るトマトでベロが痒くなったことがある。家のトマトでもベロが痒くなった。前から痒くなっていた。と言うのです。
私は「娘はトマトが好き」と本気で思っていたので、バクバク食べているその裏でまさか舌が痒くなるという症状があったなんて初めて知って、とても驚きました&うろたえました。これまでたくさんトマトを食べさせてしまった懺悔の気持ちとこれからトマト味なしの食事を作らないといけないというプレッシャーを感じました。
私の知る限り、娘はミニトマトが大好きで、甘い品種のものは独り占めして食べるタイプだったし、食べていた時に舌が痒くなっていた素振りはなかったと思うのですが、今回「トマト食べたらベロがかゆい~~」という本人の自己申告があったので、念のため家の食事はトマト味を除去した献立に切り替えて、食物アレルギーの疑いとして保育園に報告しました。
保育園の給食対応は栄養士の先生と相談しトマトを除去
さっそく保育園の栄養士の先生から症状について聞かれたので、家で食べたトマトで舌が痒くなったとあったことを説明しました。
保育園の給食ではミニトマトを湯向きして出しているのですが、娘は毎回完食していたとのこと。とはいえ、自覚症状が出たので今後は給食でトマトを食べさせないようにして、トマトソースなどを使うメニューの日は給食は食べずに家庭からの弁当持参ということでまとまりました。
本格的に大変な事態になったなと現実味を帯びてきました。
保育園からは医師に相談して結果を教えて欲しいと言われたので、スケジュールを調整してかかりつけ医に相談することにしました。かかりつけ医が小児科とアレルギー科の併設で、さらに保育園の園医でもあるので、ここまでとんとん拍子に進みました。
かかりつけ医からは「まずは相談から」と言われた
かかりつけ医に予約を取るために電話した時に、「トマトで食物アレルギーかもしれない」と受診目的を伝えると、「治療をするかしないかというところから相談していきましょう」と言われました。
トマトのアレルギーの疑い=すぐに治療を始める じゃないということが分かって、少し安心しました。
かかりつけ医からは、何が食べることができないのか表にして持ってきてと言われたので、初回の診察でメモを書いて持参しました。
かかりつけ医にまとめて相談しました。
トマト加工品は食べられる不思議
「トマト食べたらベロがかゆい~~」と言い出した時、パパはすごく心配していたのですが、実のところ私は「単なる娘の好き嫌いなんじゃないか?」と思っていました。それは、トマトケチャップやトマトソースなどのトマト加工品は食べてもベロが痒くなったりしないと本人が言っていたからです。
母:ケチャップ食べたときにベロが痒くなったことある?
娘:ない
母:トマトのスパゲッティ食べたときは痒くなる?
娘:ない
母:ピザの時は?
娘:ない
ポテトにつけるケチャップも大丈夫、トマト味のスパゲッティも大丈夫、トマトソースのピザも大丈夫となると、本当にトマトアレルギーなんだろうかと半信半疑です。もしかして、よく熟れてない緑色のトマトで舌がピリピリするやつのこと言ってるのかも。完熟トマトとか糖度の高いフルーツトマトなら平気で食べられるってこと???!!!
かかりつけ医との問診にて意外な原因判明!
犯人は花粉症だった?!
まだ断定はできませんが、問診の結果、トマトの口腔アレルギーは「花粉症」によるものでは?!という可能性が出てきました。
花粉症でトマトが何の関係があるの??と頭の中ハテナだらけで混乱しましたが、かかりつけ医によるとスギ花粉とトマト抗原には類似性があって体の中の受容体(レセプター)が間違って反応してしまうというのです。つまり、トマト自体ではなくスギ花粉と間違えて体が反応してしまっているということと。全く別物なのに、よく似ているからという理由で口の中が反応していたのです。
意外すぎる原因に驚き!!
スギ花粉とトマト抗原の交差反応
ここからは問診内容を詳しくまとめていきます。
「皮を湯むきした生のトマトを食べると舌が痒くなるがトマトケチャップ、トマトソースには反応がない」ということを書いたメモを持参し、かかりつけ医の問診を受けました。そこで有益な情報を教えてもらいました。
スギ花粉症患者が生のトマトで口腔アレルギーを起こす場合があるそうです。専門書を見せてもらいましたが難しく詳しいことはわかりませんが、スギ花粉とトマトの間には交差抗原性が証明されていて、スギ花粉症の人が生のトマトを食べると、体の中でスギ花粉とトマトを勘違いして攻撃してしまうというイメージです。そして、トマトの抗原は加熱処理で失活する(先生は抗原の形が変わると言っていた)ためトマトケチャップやトマトソースなどの加工品では症状が出ないそうです。
「交差」という言葉は医学用語でしょうか。この言葉を知らず今まではトマトアレルギーの情報が詳しく調べられなかったのですが、先生からこの「交差」を教えてもらったことで情報を集めやすくなりました。「交差」で調べるとスギ花粉とトマトの交差性の論文まで出てきて驚きです。
以下、参考になるHPからの引用です。
果物を食べてくちびるやのどの奥にかゆみや違和感を感じたことはありませんか?このような口腔粘膜の接触蕁麻疹を含んだ即時型食物アレルギーを口腔アレルギー症候群(OAS)と呼びます。
花粉症といえば真っ先に思いつくのがスギですが、スギ花粉症患者が生のトマトでOASを起こす場合があります。スギ花粉とトマトの間には交差抗原性が証明されているのです。トマトの抗原は加熱処理で失活するため加工品では症状が出ないため見過ごされていることがあります。新鮮なトマトを口にして初めてあらわれるOASというわけです。
引用:梅田皮膚科|口腔アレルギー症候群~花粉症とリンゴやトマトの奇妙な関係
自分で「食べない」を言えるようになるまでは除去
保育園ではトマトを除去してもらっていると伝えると、小学校に上がるまではそのままの方がいいかもしれませんね。ということでした。保育園の方針によっては「残さず食べましょう」という教育方針など色々なので、自分で「食べない・NOが言える」年齢までは給食からの除去のままで行くことに決めました。
娘は、「トマトで舌が痒くなる」という経験から食卓に出しても食べようとしませんが、保育園ではみんな食べていたら羨ましくなってしまうかもしれないし、ちょっと食べてみて無理なら吐き出すというのも保育園では怒られちゃうと可哀想なので、ならばもともとお皿にトマトが盛られていない方が娘としても気が楽かなと思いました。トマトの口腔アレルギーはうちの子の場合は、加熱したトマトでは出現しないので、トマトソースのスパゲッティやトマトベースのスープは保育園の提供の給食を食べるということにしました。
喉の腫れ・蕁麻疹の症状がでたら受診する
生のトマトであっても少し食べるくらいなら舌が痒くなるくらいですが、一気に食べたら舌が腫れたり、喉の粘膜が腫れたりするかもしれないので、一気には食べさせないという注意を受けました。もし、喉が腫れたり、蕁麻疹が出たりしたら受診するようにとのことでした。あとは血圧が下がったりするときなどと言われましたが、子どもの血圧は測っていないので、基本は生トマトを避けるようにして、もし生トマトを食べることがあったら食後15分くらいの様子を見ておこうと思います。
複数の食べ物に反応していない今の時点では血液検査はしない
問診で、オレンジ、ジャガイモ、リンゴ、モモなど、いろいろな野菜・果物で舌が痒くなることはありますか?と聞かれましたが、うちの場合は、トマトとキウイ以外は特に痒いということはないと答えました。
画像出典:花粉症ナビ|口腔アレルギー症候群(OAS)
現状として、複数の野菜や果物でアレルギー反応が出ているわけではないので、すぐに血液検査が必要だというわけではないということに決めました。我が家はパパママどちらもスギ花粉症持ちなのですが、スギの時期だけ薬を飲む対処療法をしています。ゆくゆくは娘も花粉症の薬を飲んだり、花粉症の治療が必要になってくるのかもしれませんが、今のところは、このままの状態でどこまでの許容範囲があるのかを見守っていくことにしました。
ちなみに、キウイは緑のキウイは痒くなるからがダメで、ゴールドの黄色のキウイは食べられる・痒くならないと言ったらかかりつけ医はそういうのも聞くと言っていて珍しいことではなさそうでした。
・・・そして先生の問診を受けながら思ったのが、私も交差反応性でてる( ゚Д゚)!!!ということで、「言われてみればキウイ・じゃがいも・オレンジで口の中がピリピリ痒くなったりする」というのを私自身が自覚してしまいました・・・。娘のトマトアレルギー疑いがまさか自分のアレルギー反応まで明らかにしてしまうとは。やはり、花粉症持ちなので多かれ少なかれ交差反応性が出現しているのかもしれません。
まとめ:これからは花粉との付き合い方の模索が始まる
かかりつけ医との問診の結果、トマトが食べられないのじゃなくて、体がトマトをスギ花粉だと誤認識しているからアレルギー反応が起こっているということが分かったので、これからは「あらゆる花粉」との戦いになりそうです。トマトの犯行ではスギ花粉が有力候補ですが、スギ花粉にかかわらず他の花粉もいつ症状がでるかわからないので。
前にカルピスの「アレルケア」という乳酸菌サプリが花粉症対策にいいとパパが大量に買い込んだことがあり、思い返してみるとその時は家族3人で花粉症状の調子が良かったので、再開してみようかと話しています。
最初に「好き嫌いなんんじゃないの?」と娘を疑ってしまったので、これからはちゃんと対応していきたいです。もしトマトを食べて舌が痒くなるという自覚症状がある場合は好き嫌いではなくて本当にアレルギー反応かもしれないと寄り添ってあげてください。
以上、トマトを食べると舌が痒くなるアレルギー科受診レポートでした。ここまでお読みいただきありがとうございました。