セトウツミ【全8巻完結】
あらすじ
「この川で暇をつぶすだけのそんな青春があってもええんちゃうか」。 まったりゆったりしゃべるだけ。関西の男子高校生、瀬戸と内海のクールでナナメでシニカルな放課後トーク
高校生の瀬戸(せと)と内海(うつみ)が放課後にまったりと関西弁でしゃべるストーリー。
「男子高校生が放課後にまったりしゃべってる」
ただそれだけのワンシチュエーションなのに不思議とそのトークにどんどん引き込まれてハマります。
ボケ役は瀬戸、ツッコミ役は内海で役割分担しているのかな?と思いきや、いつの間にかボケとツッコミの役割が入れ替わったり、両方がボケてコンボに入ったり・・・ホント惚れ惚れするほどトークがうまい!面白い!
最後の数話で印象が変わる!ただのコメディで終わらない
最後の数話でガラッと雰囲気と展開が変わります。
基本的に瀬戸と内海の会話シーンだけという癖のある漫画なので、途中で離脱した方もいるのではないでしょうか?
でもでも、それは勿体ない。
非常に勿体ない。
最後まで読んでようやくこの漫画のすごさが伝わると思います!
最後の数話で、こんなに心にグッときて泣かされるとは思ってなかったです。
3巻辺りから裏ストーリーが進みだす
大好きなキャラ・ハツ美ちゃん3巻で登場します。
歯に衣着せぬ物言いでシニカルな瀬戸と内海を客観的に見ています。
ハツ美ちゃんの登場により、さらに瀬戸と内海の面白さが加速するように思います。
ハツ美ちゃんは瀬戸と内海の面白さを引き出すのが上手いだけでなく、最後の展開に欠かせないキャラクターとなっていきます。
そして第27話(4巻)ノーフューチャーとスーパースターでの
内海「もうすぐ・・・スーパースターが来るから」
も読み返してみると非常に良い(ノД`)・゜・。
”放課後”の”いつもの場所”という限定された場面だけの構成でも瀬戸と内海以外の登場人物や動物などのゲスト出演で読者を飽きさせません。
ただテンポのいい漫才みたいなだけでなく、深い話もポロっと出て感心することもあったり。
作者様の力量に脱帽です。
巧みな会話のレスバトルが好きな方・辛辣な会話が好きという方に是非読んでもらいたい。